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オカマバー森野はいぱ~@ラビリント店

2013年07月13日 / イベント



ネオン輝く、歓楽街――秋葉原。 そこに佇む怪しげな一軒のバー。 そこは人喰い熊を名乗るオカマ、ベアママが営む、萌えと云う日常に疲れた果てたオタクたちが夜な夜な足を運ぶ酒場であった。

ーーカラン、カランッ

「あら、いらっしゃい。いつもの席空いてるわよ。」



カウンターの隅で煙管をふかしていたベアママが、目の前の席を指差してそう言った。

古いレコードの流れているカウンターだけの店内には今日も僕以外、馴染みのような客は見当たらなかった。



「いらっしゃい」


「どうも」


席に着くとクラリスが冷たいおしぼりを持ってきてくれた。今日のおすすめと書かれた黒板に目を通しながらも、結局いつもの水割りをもらうことにした。

「お願い??」

隣ではドカベンがマイパロディの物真似をしながら客にボトルのおねだりをしている。その様子を見ながらクラリスが苦笑いしつつ、僕の頼んだ酒を作ってくれていた。笑うとくしゃっと目元に寄る皺がとても愛らしかった。

「あれ、新人さん?」

左後ろの方、少し控えめに立っている赤いチャイナドレスのオカマを見つけて僕はクラリスに尋ねた。

「あぁ、レバニラちゃんは――」

「うちの弟よ。働くところがないっていうからうちにおいてやってるの。」

煙管の灰を落としながらベアママが答えて、僕はそのまるで瞼に2匹の青い蝶を乗せたような顔にもう一度目をやった。ベアママに似ているかといえば髭をあえて残しているところくらういだろうか。

「何言ってんのよ、ママったら。ママが人が足りないっていうからこうやって来てあげてるんじゃない。実際はママが楽したいだけでしょ。」

予想よりも明るい声色で親しげに話しかける様子を見ていると、確かに二人は兄弟なのだと分かった。ふんっと鼻を鳴らしてベアママが笑うと、周りにもつられるように笑いが起こったので僕もとりあえず笑ってはいたが彼女が少し切なそうな顔をしたのを僕は見逃さなかった。

秋葉原の夜の女たちの話し声はとても賑やかだ。かすかに聞こえる外の雑踏に耳をすませながら、他人には語りつくせないほど人生には色々なことがあるのだと、僕はそんなことを思って、ただ、汗をかいたグラスを飲み干した。

『オカマバー BAR森野 はいぱ~』
日時:7月13日(土)22時~5時まで(4時L.O)
場所:ぴなふぉあラビリント店

*通常の深夜営業と同様、1時間ごとに1チャージ(500円)と1オーダーをいただきます。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

BAR森野 一同
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