~剱の徒然日誌~
剱メイドのプロフィール|卒業ぴなメイド
終わりまして
2015年09月28日(月)|剱
2015年9月27日、ついに卒業の日がやってまいりました。
ご主人様、お嬢様ごきげんよう、ギャルソンの剱(つるぎ)と申します。
今日でこのブログの更新も最後になります。
ブログや書き物が好きなので最後の更新というものは寂しいものですね。
始まりがある以上終わりがあるのは当然のことで、終わりがあるからこそ一つ一つの時間を大切にしようと思えるわけです。
今日たくさんのご主人様方に会えたこと本当に嬉しく存じます。
ありがとうございました。
半年間という本当に短い期間ではありましたが、私自身本当に充実しておりました。
卒業式の挨拶をさせていただけるとも思っておらず、緊張故しどろもどろになってしまったことをお許しください。
卒業式、涙してくださるご主人様、メイドをみて、
私が真摯をもってお店に貢献したことそれは無駄ではなかったんだと実感し、もらい泣き体質の私はホールで少し泣きそうになってしまいました。
でも、私はギャルソンの剱です。
ホールという場所では決して弱いところは見せたくありません。
ホールはご主人様お嬢様にお給仕する場です。泣く場所ではありません。
メイドさんが泣くならともかく、ギャルソンがホールで泣くのは私の信念に反するので絶対泣かないこと、泣いてメイドさんにサポートされることは本来ギャルソンとはメイドをサポートするポジションなので絶対に避けたいと思っていました。
これは私のギャルソンとしての誇りとプライドです。
うるっときたらキッチンへ。
本当に皆様泣かせるのがお上手で、キッチンではちょっと涙しましたよ。
相変わらず最後まで女々しいギャルソンでした。
最後ののこさんから卒業式の挨拶を振られ、自分の名前のケーキを見たとき、やっと私はこの場を去るのだと実感いたしました。
寄せ書きまでいただき感銘深かったです。
帰路につく際寄せ書きを拝見いたしましたがメイドカフェには似つかない、無愛想で無口なギャルソンの私にメイド妖精一同沢山の言葉を残してくださって嬉しく存じます。
帰路は雨の訳ではないのに、なんだか湿っぽく視界がぼやけながらの帰路でした。
女々しいですね、お察しください。
それでは最後の余談を失礼します。
皆様、言霊をご存じでしょうか?
言葉には魂が宿るという日本古来の私が好きな和の文化です。
古代の日本人の心。そう大和の心です。
人が傷ついたり、悩んだり、笑ったり、喜んだり、励ましたりといった感情は私は全て相手から受ける言霊の強さだと思っています。
同じ『大好き』という言葉でも、『さよなら』という言葉でも、発信者の言霊が強ければ強いほど相手の感情に訴えかけます。
私の言霊は強い方ではないと自覚しておりますが、誰の言葉であり言葉には魂が宿ります。
一言一言相手を気遣いながら発する必要があるわけで、それを本当にうまく発することができる人間が言霊遣い(気遣い)のできる人間だと私は思います。
ホールにでているメイドさんはキッチンにいた私よりも沢山のご主人様お嬢様から言霊を受け、魂を揺さぶられていると存じます。
ご主人様お嬢様もメイドも自分が発信する言葉が言霊として相手を傷つけている可能性もありますので、一言一言相手のことを思って発信していって欲しいと切に願っております。
もちろん言霊によって相手を鼓舞することも可能ですので、一つの言葉には魂が宿るという日本文化を本当に大切にしてほしいと切に願っております。
今貴方の発した言葉の言霊には相手を不快にさせたり、傷つけたりする言霊は込められていませんか?自分にそのつもりはなくとも受信者の受け取り方によっても言霊は変化し、相手の魂に訴えかけ続けます。
一度言霊で傷ついた魂は同じ人の言霊でしか癒すことはできません。
一つ一つの言葉を大切にしてくださいね。
そのために日本語にはたくさんの言い回しがありますから。
日本語と日本が大好きな私からの最後の余談であり、願いです。
本当にこれで最後。
写真について触れたいと思います。
今までお嬢様ご主人様メイド色んな方からいただいたものです。
ブログに掲載不可といわれたご主人様からのものもありますので、実際にはもう少しございます。
(あと焼売など自分の好物や食べ物は私のおなかの中にございます。)
女々しいかもしれませんが、人から頂いたもの本当に大切に置いてあります。
どんな形のものであれ、それは私へ向けた想いがこもっているから。
本当にたくさんの想いをいただき私は卒業します。
本当にありがとうございました。
まだ一人お礼を申し上げていない人がおりますので、これが本当に最後、ありがとうを。
剱くんへ
半年間よく頑張ったね。お疲れさま。
もう一人の私とも言うべきか。
私が作り出したもう一人の私かなー。
色んなものを投影しすぎて大変だったね。
恥ずかしがり屋でシャイでクールな剱くんは色んなこと悩んでたし、メイド喫茶っていうお店に存在していいのか本当に沢山悩んでいたよね。
それを誰よりも近くで見てたし、感じてたし、剱としてお店にどうやって貢献するのが正解なのか沢山沢山考えたよね。
キャラクターっていうのは本当に大切で、自分がなりたいギャルソンというキャラクターを守ること、それを必死にがんばって作り上げたのが剱くんというキャラクターだったと思う。
だってここはガールズバーじゃなくてメイド喫茶だから。
あくまでお客様と接するときはご主人様と使用人の関係。
私とお客様の関係じゃないからね。
あはは、短かったけど剱でいられたこと、剱綾というギャルソンだった私。
自分のことなんて大嫌いだったけど、少し好きになれたのは剱というキャラクターのおかげ。
私が働いていたのはメイド喫茶ぴなふぉあ。
だから剱くんが卒業した以上、私はただのお嬢様に戻ります!!
遊びに行ったとしてもそれは剱くんではなくただの私だよ?
だって剱くんは私であって私ではないのだから。
剱くんのことをたくさん知ってもらえて本当に嬉しかった。楽しかった。新しい自分になれて本当に幸せだった。
本当に半年間お疲れさま、もう剱くんは休んでください。このブログを書き終えたら本当に本当にさよなら。
剱くんは柊さんを追いかけて魔界にいくんだもんね、さよなら大好きな剱くん。
本当に本当にさよなら。
ありがとう剱くん。
//2015年9月28日 剱綾として勤務していた私より
これで私の勤務が終了いたしました。
でも、私はみなさまの心の中に存在し続けます。
人が夢を見ること、それが儚いという感情です。
どこかで私を見かけたとしてもそれはもう私ではありません。私はこのブログを書き終えたことで全ての業務を終了いたします。
剱の勤務日誌:剱の徒然日記
在籍期間:2015年4月7日〜2015年9月27日
お給仕回数:全77回
congratulations!!
本当に応援ありがとうございました。
剱綾 2015年9月28日